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2009/01/25 (Sun) 12:06
Knight of peace 序章(7)

始めから

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「あの……、リンダさん?」
「……行きなさい」
「え……」
 沈黙に耐えかねたピースが口を開いた時だった。
「え? 今、何て……」
「行きなさい! 城のみんなの無事を確かめるのでしょう? ここは私が引き受けます」
「リンダさん……」
「早く!」
「……はい!」
 リンダが作った道を、ピースは駆け抜けた。
「スレイ、あなたも」
「いや、オレは……」
「役目を果たしなさい。そう教わっているはずです」
「役目……?」
 リンダが頷いた。後ろは振り返らない。
「ピースの役目は、この国を守る事。スレイ、あなたの役目は何ですか?」
「……それは」
そんな事、分かりきっていた。
「この国を守るピース、そんな彼を守るのが、あなたの役目でしょう。早く行きなさい!」
「はい……っ!」
 そう言って、スレイも駆け出した。リンダの脇を通る時、彼女は微かに呟いた。スレイは聞き逃さなかった。返事はしない。ただ黙って頷いた。

「絶対に、死なせてはならない……。彼のような王族は、二人といないだろう……」
 スレイが城に入ったのを見届けて、リンダが再び呟きを繰り返した。
「さあ、私がお相手します!」
 そして、数を増やしつつある帝国兵を、キッと睨みつけた。


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